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outdoorGardening

It All Begins With the Soil
すべては土から始まる 
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生物的防除法

 よく管理された有機栽培の庭では、害虫とその天敵が自然のバランスを保ちながら共存しています。害虫・益虫そして捕食生物について説明します。
 捕食生物は庭の周りにたくさんいますが、トカゲやヘビなどの昆虫を捕食する爬虫類や、カエル、ヒキガエル、イモリ、サンショウウオなどの両生類などがその例です。
 サンショウウオはアブラムシ、甲虫、ナメクジ、ワラジムシを好んで捕食します。
 ヘビは、あなたがいったん恐れなくなると自然界の害虫駆除者として、あなたの右腕になってくれるでしょう。ヘビはナメクジ、カタツムリ、ネズミ、ラットをはじめ、多くの害虫を捕食します。ただし、毒ヘビには注意しましょう。



 鳥もまた、害虫の防除に非常に貢献しています。ツバメをはじめとする多くの鳥は飛んでいる昆虫を捕まえます。先見の明のあるガーデナーは水と食べ物(種、果実、インコの余ったえさ等)を入れた巣箱をつくって鳥を引き寄せます。
 夜にはコウモリがパトロールを引き継いで、あなたが眠っている間に何千ものガ、カ、トビケラ、ユスリカ、甲虫を捕食します。
 下表に益虫のリストを示します。(ただし、カマキリはやめておきましょう。カマキリは害虫を食べますが、同じくらい益虫や害のない昆虫も食べてしまいます。)

益虫
特徴と効果
ユスリカの幼虫
この足のない幼虫は淡いオレンジ色から赤色で、小さなブユに羽化し、アブラムシを捕食します。黒くなって乾燥したアブラムシの皮が見つかれば、この幼虫がいる証拠です。
トンボ
カ、ユスリカを捕食。
ホタル
ナメクジ、カタツムリのほか、多くの害虫である昆虫の幼虫を捕食。
オサムとエンマムシ科の甲虫
ハエの幼虫、ナメクジやカタツムリの卵、ケムシなどを夜間に捕食。
クサカゲロウの幼虫
緑色と茶色のクサカゲロウの幼虫はいずれも、アブラムシ、カイガラムシ、チョウやガの小さな幼虫、昆虫の卵を捕食。
テントウムシ
成虫も幼虫も有益ですが、幼虫はオレンジ色か黄色の点がある小さなワニのようで成虫よりもたくさんのアブラムシ、ハダニ、コナジラミを捕食。
ムカデ
土壌に住むさまざまな害虫を捕食。
ニワオニグモ
巣で多くの害虫を捕食。
寄生ハチ
多くの種類の寄生ハチがいますが、チョウやガの幼虫、コナジラミ、アブラムシ等の特定の昆虫に寄生。
捕食性のハチ
チョウやガの幼虫を捕食。スズメバチは危険なので巣には近づかないように気をつけましょう。
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